
[BON JOVI /LOST HIGHWAY]('07)
1.Lost Highway
2.Summertime
3.(You Want To) Make A Memory
4.Whole Lot Of Leaving
5.We Got It Going On
6.Any Other Day
7.Seat Next To You
8.Everybody's Broken
9.Stranger (feat. Leann Rimes)
10.The Last Night
11.One Step Closer
12.I Love This Town
ラウドではないですが、USロック党には馴染みも深いだろうってことで、BON JOVI(ボン・ジョヴィ)の通算10作目の新アルバムを紹介します。
米国では6月15日に発売されたこのアルバムは、今週のビルボードのランキングにはまだ登場してません。多分来週付で1位に初登場するのではないでしょうか。
でも、英国チャートでは初登場2位でしたね。
ちなみにTRAVELING WILBURYS(トラベリング・ウィルベリーズ)が1位でした。TRAVELING WILBURYSとは、元ビートルズのジョージ・ハリスンとボブ・ディランが中心となって80年代後期にわずか2年間だけ活動した伝説の「覆面」バンドです。
勿論いまはもう影も形もないですので、新作を出したわけではなくベストアルバムだったんですが、BON JOVIといえどもやはり英国では本家ロックの大御所にはかなわなかった・・ということでしょう。
まぁそんな少しの誤算も時にはあることでしょうが、BON JOVIはキャリア累計のセールスが1億枚を軽く越えているバンドで、前作[HAVE A NICE DAY]も世界中で大ヒットしました。
特に前作[HAVE A NICE DAY]が、BON JOVIの健在ぶりを世界にアピールすることに成功した作品となったのは記憶に新しいものです。
実はこのアルバム、ここ日本ではオリコン総合アルバム・チャート1位を獲得しただけでなく、シングル[Have A Nice Day]も総合シングル・チャートで初登場10位を記録しました。
邦楽も含めてのシングルトップ10入りというのは、洋楽バンドとしては23年ぶりの快挙だったそうです。
結局何を言いたいのかといえば、BON JOVIは長いキャリアを誇りながらV字回復を達成した極めて稀なアーティストだということです。
つまりBON JOVIは20年ものキャリアがある大ベテランで、しかも若かりし頃(80年代)に絶頂期を迎えたアイドルバンドです。
これまでに低迷期らしいものは一度もありませんでしたが、90年代後半以降はさすがにビッグヒットを記録するようなこともなく、ただ往年のファンを安心させるだけの健在ぶりは見せてくれているな、という印象でした。
それが、9枚目の[HAVE A NICE DAY]で、同名シングルに代表されるようなアップテンポのロックチューンを大ヒットさせ、BON JOVIは再び全盛期に戻ったかのような世界的支持を得たのですから、正直驚きました。
それはまさに、AEROSMITHの人気の歴史ともなんとなく重なるような印象があって、とても感慨深いものでした。
さて、あれから2年が経ち、この新作というわけです。
私は特別BON JOVIファンというわけでもないのでさほどの驚きはありませんでしたが、熱心なファンには賛否両論ありそうだな、という第一印象を持ちます。
1stシングル[(You Want to) Make A Memory]に代表されるように、およそハードロックのイメージとは程遠いカントリー調の曲が大半を占めている印象です。
↓↓カントリー風なバラード[(You Want to) Make A Memory]
もう一つのシングル的なトラックの一つであるアルバムタイトル・チューン[Lost Highway]は、アップテンポですがやはりカントリー風味が漂っている曲調です。
これら2曲だけで、新作の雰囲気はほぼ伝わると考えて間違いないでしょう。
ちなみに[Lost Highway]はジョン・トラヴォルタ主演の映画『Wild Hogs』のサントラに提供されている楽曲でもあります。
↓↓[Lost Highway]
自分としては、実はちょっとカントリーっぽい方がBON JOVIっぽいかな・・と思ってるほうなので、全く違和感なくこの作品に聴き入ることができました。
過去の作品を聴いても、カントリーっぽい曲は沢山あり、ジョン・ボン・ジョヴィがカントリーに傾倒していることはあまりに有名です。
という[HAVE A NICE DAY]で、シングル[Who Says You Can't Go Home]はビルボ−ドのカントリーチャートの1位に始めて輝いた曲としても知られていますし、この曲は今年2月のグラミー賞Best Country Collaboration With Vocals部門を受賞してもいるのです。
ということで、キャッチーなハードロック寄りだろうがカントリー寄りだろうがBON JOVIが好き!って人には全く問題ない新作だと思います。
一方で、シングル[Have A Nice Day]とか80年代の往年の名曲こそがBON JOVIだと思ってるような人にはちょっとツライかもしれないですね。。
個人的な意見としては、彼らももう45歳過ぎのオジサン達(ドラマーのティコ・トーレスは53歳!!)なわけだし、無理矢理ハードロックをやるよりはカントリー調の落ち着いた音楽のほうをやってるほうが自然だと思います。
そういう意味では、今作は非常に等身大の、自然な発想の中から生まれた作品として安心して聴けます。
とはいえ、ジョンのルックスがあまりにも若いんで、ファンとしても彼らが既にオジサンであるということを忘れてしまい、20年前と変わらぬハードロックを期待してしまうこともあるのかもしれないですね!











